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2010.05.15 残されたもの

        
            

カロリナス、カチ工場の洞窟には度々入る機会がありましたが、最近一番最後に入った時は今年の2月、ありどんさん、テニアン高校の先生達、娘達と入りました。
光が完全に遮断された洞窟の中は2層目に入ると横長に奥へと続きます。
テニアンの乾季でも洞窟の中では無風状態で汗が噴出してきます。
いくつかの遺留品や遺骨は収集されたものの、それでも洞窟に「残されたもの」は思っているよりもずっと多い数が当時のままに残されているんだな、と探索するたびに思うものです。
シャベル、茶碗、アルミニュウムの食器、缶詰、ハンマー、水を溜めるドラム缶、日本軍ヘルメット、薬ビン、導火線、ガスマスク、靴底、燃料容器、銃弾、、などなど。
写真は手榴弾。当時追い詰められた人々はダイナマイトや手榴弾で自らの命を絶ちました。
それから大切な忘れ物。小さな遺骨もまだあります。
戦争の生き証人でもある海軍第59警備隊員だった磯辺さんが戦友を葬られた場所でもあるので、私は洞窟に入る度に丁寧に辺りの土を取り払い幾つかの遺骨を発見しています。
遺骨に向かって手を合わせると不思議と心が平静で「無」の状態に陥ります。
恐怖も悲しみも怒りも悔やみの気持ちもなくフラッシュライトに照らし出された「遺骨」を前に静かに黙祷をすると、「見つけてくれてありがとう。」という声が聞こえるような気がするものです。
洞窟から出ると私はいつも洞窟の周りに清めの塩を蒔きます。
地上の新鮮な空気に触れると心が浄化されていることに感謝します。
「ありがとうございました。」と私も想う瞬間です。


テニアンには多くの洞窟がありますが、単独では入らないように。現地のガイドと同行するようにしてください。
遺留品も持ち帰らないようにしましょう。




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